「FXトレードを始めてみたものの、いつ、どのようなタイミングで売買を行うべきかが見えない…
他のトレーダーはどのような判断基準で動いているのだろうか?」
・・・これはFXの初心者が必ずと言っていいほど直面する問題ですね。
最初のうちは、どのタイミングでエントリーすべきかを判断するのは一層困難です。
この記事では、成功しているFXトレーダーが日常的に利用している、
順張りと逆張りという二つの主要な戦略に焦点を当てて解説します。
相場の動きに応じてどちらの戦略を適用すべきか、
そしてその方法がどのような市場状況で効果的かを理解することで、
あなたもFXトレードのプロへと一歩近づけますよ。
順張りと逆張りの勝率に関する記事はこちらから↓
FXデイトレードで知っておくべき2種類の相場状況
FX取引では、常に2つの通貨をペアとして売買を行います。
このため、取引を行う前には必ずといっていいほど、
為替相場の動きを分析する必要があります。
メディアで頻繁に報じられる「1ドル=○○円」のような為替レートは、
各国の通貨ペアに関連する為替相場の一例に過ぎません。
そして、この為替相場は時と場合によって価格が変動し、
それは非常に迅速に行われることが特徴です。
為替相場の動きは大きく分けて、
トレンド相場とレンジ相場の2つのカテゴリーに分類されます。
これらの相場状況はそれぞれ異なる戦略を推奨するため、
トレードの手法や通貨ペアの選定前に、
これらの相場状況を理解することが欠かせません。
トレンド相場の理解と活用方法
トレンド相場は、一定の方向に価格が動く傾向を示す相場のことを指し、
それはチャート上で右肩上がり(上昇トレンド)、
または右肩下がり(下降トレンド)のパターンとして視覚的に捉えられます。
この相場の特性から「トレンド相場」と名付けられ、
それは基本的に上昇トレンドと下降トレンドの二つの形態があります。
特にFXの初心者にとって、
トレンド相場は非常に取り組みやすい相場状態といえます。
これは、市場の方向感が明確であり、
「これからも価格が上昇しそうだ」といった判断が簡単に行えるため、
予測がしやすく、初心者でも成功しやすいと言えるからです。
レンジ相場の特徴と利用方法
レンジ相場は、一定の値域内で価格が上下動する、
特定の方向性を持たない相場のことを言います。
こちらはトレンド相場と異なり、
明確な上昇や下降トレンドが見られず、
価格が特定の範囲内で行ったり来たりする現象を示します。
この相場では利益を上げることも十分可能ですが、
方向性が不明確であるため、
トレンド相場より取引の難易度がやや高めになります。
したがって、FXの基本を学んだ後、
更なるチャレンジとしてレンジ相場の取引にトライするのが、
良いアプローチといえます。
さらに付け加えると、レンジ相場は自動売買と非常に相性が良いです。
なぜなら、価格が特定の範囲内で一定のパターンを繰り返し示すため、
過去のデータを利用して売買プログラムを設定することが容易だからです。
この特性を利用した自動売買は、初心者でも効果的に利用でき、
レンジ相場での成功を期待できます。
この段階でトレンド相場とレンジ相場の基本が把握できたら、
次に実際のFX取引で役立つ具体的な手法の学習に進みましょう。
FXデイトレードで効果的な戦略:順張りと逆張りの基本
デイトレードを成功させる秘訣は、
適した手法を適切な相場で使用することです。
トレンド相場には順張り、レンジ相場には逆張りという手法が特に効果的です。
それでは、これらの手法を詳しく探求してみましょう。
トレンド相場での順張り戦略
トレンド相場では、相場の流れを読み取りながら、
進行方向に沿った取引を行う順張り戦略が一般的に推奨されます。
具体的には、上昇トレンド時には買い、
下降トレンド時には売りのポジションを取ります。
順張りの基本は「トレンドライン」を活用することです。
これは、上昇トレンドでの最近の安値や、
下降トレンドでの最近の高値を繋いで描かれる線です。
トレンドは常時一方向に進むわけではなく、
変動しつつ全体的な方向へ進むため、
トレンドラインは直近3~4点の高値や安値を基に描くのが一般的です。
初心者の方には、
トレンドラインをやや内側に描く方法をお勧めします。
これにより、損切りや利益確定が迅速に行え、
トレード失敗のリスクを低減できます。
エントリーの際には、
上昇トレンドでトレンドラインを下から上に抜けるタイミングで買い、
下降トレンドでトレンドラインを上から下に抜けるタイミングで、
売りポジションを取ります。
利益が見込める場合には迅速に決済し、利益を確定させましょう。
しかし、トレンドが急変した場合や、
トレンドラインが機能しなくなった場合には注意が必要です。
トレンドが逆転する兆候を見つけたら、
順張り戦略が非効果的になるかもしれないので、
タイミングを見計らって損切りを行うことを念頭に置きましょう。
レンジ相場での逆張り戦略とその基本
レンジ相場での取引に適した戦略は逆張り戦略です。
これは相場のトレンドが逆行する方向に取引を行う方法です。
この戦略は、一見リスキーに見えるかもしれませんが、
レンジ相場では価格の動きが特定の範囲内で安定しているため、
レンジが保たれている限りは損失は発生しません。
実際に、上昇中の市場で売り注文を出しても、
時間が経てば市場は再び下落し、利益を生み出します。
逆張り戦略を有効に使用するためには、
サポートライン(レンジの底辺を示す直線)と、
レジスタンスライン(レンジの上限を示す直線)を設定することが重要です。
理想的なレンジ相場では、これらのラインは水平に保たれ、
価格は両方の間をジグザグに動きます。
これを利用して、サポートライン近くでの下落を見計らって購入し、
レジスタンスライン近くでの上昇を利用して売ることで、利益を実現します。
しかし、注意が必要なのは、
市場が突如としてレンジを離れ、
新たなトレンドを形成する可能性があることです。
このような状況では、
価格が以前のレンジに戻らない可能性があるため、
迅速な損切りが重要です。
ここで、IFD注文の利用が役立ちます。
これは新規注文と決済注文を同時に予約する方法で、
相場が不在の間にトレンドが変わった場合でも損切りが可能です。
逆張り戦略は順張り戦略に比べて難易度が高いため、
初心者がすぐに試すことは推奨できません。
ただし、為替市場は大半がレンジ相場であり、
トレンド相場よりも頻繁に発生します。
そのため、レンジ相場での逆張り戦略の習得は、
FX取引の成功の可能性を高めます。
以上で、トレンド相場とレンジ相場での取引戦略の説明を終えます。
次に進む前に、通貨ペアの選定やチャートの時間足の選定など、
FX成功のための基本的な知識を深めることが重要です。
FXのデイトレードで勝率を高めるコツ
FXデイトレードで勝率をアップさせるためには、
トレンド相場とレンジ相場を正確に識別し、
順張りと逆張りの戦略を熟練して使うことが必要です。
しかし、これらの戦略を選択する前に注目すべきいくつかの要因があります。
次の3つの要素が不適切だと、
適切な戦略を採用していても利益は十分に得られない可能性があります。
- 取引を行う時間帯の選定
- 適切な通貨ペアの選定
- チャートの時間足の選定
この3つの要因をマスターしているかどうかを確認するために、
以下のガイドラインを参照して、
自身の状況に照らし合わせてご覧ください。
それでは、各要因について詳しく見ていきましょう。
取引を行う時間帯の選定
取引を行う時間帯の選定は、FXデイトレードの成功の鍵となります。
特に注目すべき時間帯は、日本時間で夜の21時から23時までです。
この時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場が、
同時にオープンしている期間であり、
ヨーロッパとアメリカのトレーダーが、
一堂に会することができる時刻となります。
このことから、非常に多くのトレーダーが市場に参加し、
価格動向がトレンドに従いやすい傾向が見られます。
逆に、市場参加者が少ない時間帯は、取引量が低く、
価格が予期せぬ動きをする可能性があります。
FXの経験者であれば、これらの不規則な動きも、
利益を生み出すチャンスとして捉えることができますが、
初心者にはハードルが高いかもしれません。
したがって、特に初心者にとっては、
21時から23時がFX取引に最適な時間帯と言えます。
多くの会社員の方々にとっても、
仕事を終えてリラックスした後に取引を行うのに適した時間帯といえるでしょう。
適切な通貨ペアの選定
初めてFX取引を行う際には、
どの通貨ペアを選ぶかが非常に重要です。
特に推奨されるのは、米ドル/円やユーロ/円といった、
高い取引量を誇る通貨ペアです。
米ドルやユーロは世界でもトップクラスのメジャー通貨として知られ、
多くのトレーダーが取引に参加しています。
多くのトレーダーが活動している通貨ペアは、
トレンドを忠実に反映した動きをしやすく、
初心者も市場の動きを読み解きやすくなります。
また、レンジ相場を目指して自動売買を利用する場合には、
豪ドル/NZドルやスイスフラン/円といったペアも良い選択となります。
豪ドルとNZドルは地政学的な近さや、
政治経済的な関係から価格動向が似る傾向があり、
レンジ相場を形成しやすいのです。
スイスフランと円も、
クリーシス時に安全資産としての性質が似ているため、
レンジ相場が生じやすいです。
一方で、トルコリラや南アフリカランドといった、
マイナーな通貨ペアは推奨できません。
これらの通貨ペアはスワップポイントが高いため、
魅力的に感じるかもしれませんが、
国の経済基盤が不安定であるため、急落するリスクがあります。
初心者が無計画に取引することは推奨できません。
チャートの時間足の選定
トレード時にローソク足チャートを参照してトレンドラインを描画したり、
エントリーポイントを設定したりすることが一般的です。
この際、キーポイントとなるのは、
どの時間枠のチャートを分析するかという点です。
一般的に効果的なアプローチは、
長期間にわたるトレンドを分析するための長い時間枠のチャートと、
エントリーのタイミングを特定するための、
短い時間枠のチャートを併用する方法です。
具体的な手順としては、
初めに月足、週足、日足のチャートを参照して長期的なトレンドを把握します。
こうしたチャートを分析すると、上昇トレンドや下降トレンド、
さらにはレンジ相場がどのようなタイミングで形成されているかが視認できるでしょう。
その後、1時間足と5分足のチャートを利用して、
エントリーの具体的な価格点を定めます。
1時間足を用いて短期的なトレンドを見定める一方で、
具体的なエントリーポイントは5分足のチャートを参照して、
決定すると良いでしょう。
まとめ
FXトレーディングで利益を追求する際、
順張りと逆張りの戦略は必ずマスターしておくべき要点です。
ここで挙げた主なポイントは以下の通りです。
- トレンド相場での順張り(初心者向けとして最適)
- レンジ相場での逆張り(中級者以上が試すべき戦略)
- 取引の時間帯、選ぶ通貨ペア、そしてチャートの時間足の選定も欠かせない要素です!
今回ご紹介したアプローチは、
利益を上げ続けているFXトレーダー全員が認識している基本事項です。
トレンドラインの描画を習得すれば、
エントリーが容易となり、同時に勝率も向上します。
是非ともこの知識を活かし、FXトレーディングのスキルを高めていきましょう。
FXの順張り・逆張りに関するよくある質問
FXの順張りと逆張りとは?
FXの「順張り」とは現在の市場トレンドに沿ったトレードを行う戦略で、
上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売りを行います。
一方、「逆張り」とは市場トレンドに逆行するトレードを行い、
トレンドの転換点で利益を狙う戦略です。
逆張りと順張りのどちらが得か?
逆張りと順張りのどちらが「得」かどうかは、
トレーダーの個人的なスキルと市場状況に依存します。
順張りはトレンドが明確な時に有効で、
逆張りは市場の転換点を見つけ出すスキルが必要です。
どちらもそれぞれの状況で利益を生む可能性があります。
試してみて、あなたにとって最適な戦略を見つけることをお勧めします。
FXで逆張りするメリットは?
逆張り戦略のメリットは、市場の転換点での高利益機会と、
主流の戦略からの競争が少ないという点です。
また、市場の過剰反応を利用して利益を得ることができます。